糸島まごころ葬儀羅漢の竹島と申します。

ファミリーホールで葬儀の準備をしていると、
4、5さい位の男の子が、私のそばにやって来て、「じいじは、灰になると?」と話しかけました。
　
「そうじゃないよ。ほとけさまになるんだよ」
「ほとけさまって、なん?」
おそらのうえから、きみをみまもっているんだよ。という言葉も浮かんだが、
「おかあさんにきいてごらん」と
その男の子のお母さんに委ねる事にしました。
式が始まり、その男の子はおかあさんに真似て
神妙に手を合わせていました。

そして、式が終り、お柩の前でのお別れの時でした。その男の子のお兄ちゃんでしょうか、
小学3、4年生の子が柩によこたわるおじいちゃんへ花を手向けた後、柩に背を向けて、声をあげるのを懸命にこらえ、滂沱の涙を流していました。
その姿は、健気で悲しくも美しい光景でした。

私は、その子らの姿から、大切なひととの別れのおごそかさをあらためて知る思いでした。