糸島まごころ葬儀羅漢の竹島と申します。

私たちはよく葬儀・告別式と普通に使い、また深く考える事もありません。
しかし葬儀と告別式とでは意味合いが違ってきます。

古くは、自宅での出棺の儀礼の後、葬列（野辺の送り）を組んで火葬場へ向い、火葬場で仏事を行なって荼毘（だび）に付していました。

近年葬列がなくなって、自宅での儀礼と火葬場での儀礼が一体化したことにより、現在の葬儀・告別式が誕生しました。

葬儀・告別式は葬儀式と告別式という違った性質の儀礼が合体したものです。

葬儀式は宗教的な儀礼であり、告別式は会葬者が遺族に慰めの言葉を寄せ、故人に別れを告げる社会的儀礼と言えます。

ところでこのスケッチは、先日曹洞宗の洒水（しゃすい）という儀式に用いたものです。
コップに水をそそぎ、菊の葉を準備します。

曹洞宗での葬儀式は、ご導師が入堂し、合掌礼拝の後剃髪（ていはつ）があり、戒律を授ける
授戒（じゅかい）と続きます。この時洒水という儀式があります。

以下仏の道へと導く引導（いんどう）と続きますが（引導を渡すという言葉がありますよね）
この引導の後、焼香案内となります。

ご導師の読経はこの後も続きますが、焼香に入ってから告別式と言えるでしょう。
今回は曹洞宗を例にとって案内しましたが、次回は「告別式」について投稿してみたいと思います。