糸島まごころ葬儀羅漢の竹島と申します。

「お盆」という言葉は、私にとっては郷愁をさそう言葉です。それもこの時期になると「お墓参り」とセットになって思い出すのです。

すでに亡くなった両親や、私が生まれるずっと以前に亡くなった祖母のことまでも、何故か思い出されるのです。きっと子供の頃に両親から聞いた祖母の話が記憶に残っているからでしょうか。

子供の頃、お盆が来ると母は提灯を引っ張り出して、兄弟でも年かさの私に、組立を命じたものでした。
私の郷里（長崎県西海市）では、墓の両脇に竹を立て更に横に竹を渡し、提灯を吊げてお墓参りをしたものです。
そんな光景が、それぞれのお墓の前で繰り広げられていました。

お盆には、先祖の霊が還って来るといわれています。
地域の習慣や宗旨によって違いがあると思いますが、一般的には13日の迎え盆にお墓参りに行き、ご先祖様をお迎えします。
お墓や納骨堂が近所であれば、家紋が入った迎え提灯（スケッチの弓張提灯・・ローソクを灯すタイプです）を持って行き、火を灯し自宅へ持ち帰り玄関に掲げた門提灯に灯りを灯します。
門提灯は、最近では電気コードの要らないLED球の電池式のものが主流になってきました。